いま、いいたいコト

迷走する普天間基地の行方 初志貫徹レポートNo.1

2010.04.06
誠心政治の國場幸之助です。いつもありがとうございます。昨年の総選挙以来、街頭演説とミニ集会とブログ(こうのすけの初志貫徹ブログhttp://konosuke.ti-da.net/)を中心に日常活動を継続していますが、新年度を契機に、「こうのすけの初志貫徹レポート」をホームページ上で、発信していきます。人間の真価は逆境の中でこそ発揮されるものです。どれだけ続く浪人生活かわかりませんが、「万人幸福の実現」という、思いを高く掲げ、一日一生の精神で、全力で邁進します。

さて、民主党政権が誕生し、半年以上が経ちますが、その迷走ぶりには唖然とします。基本的に、日本をどの方向に持っていこうとしているのか、ビジョンが見えません。経済成長戦略、財政政策、そして、安全保障。根本的に、国家観、憲法観、外交観が無い故に、普天間基地移設問題が迷走するのも当然の帰結かもしれません。

普天間問題の本質は、代替施設をどこに建設するのかという単純な議論だけではなく、日本の安全保障と、日米同盟の真価を問うことに他なりません。だからこそ、日米両国政府は、今まで、「抑止力の維持と負担軽減」という複雑な連立方程式を、沖縄県、名護市、近隣市町村、漁協等、関係するありとあらゆる関係機関との長い交渉期間をかけて、合意形成と情報開示に努めてきました。しかし、今朝の朝刊(3月26日)を見ると、キャンプ・シュワブ陸上部に約600メートルのヘリ離着陸帯(ヘリパット)を建設するとともに、2000メートルの滑走路を持つ徳之島に一部機能を移し、将来は、ホワイトビーチを抱える勝連半島の沖合を埋め、基地の再編を行う案が浮上していますが、これらの案には、問題点が山積しています。

現行政府案の問題点

(1) 公約違反です。鳩山首相をはじめ民主党の公認推薦候補は、総選挙を通して、「国外移転をする、少なくても県外」と何度も叫んでいました。「マニフェストには、文言として「県外へ」とは書いていない」と開き直っている閣僚もいますが、政治家の公約は、あらゆる場所における「言葉」そのものです。選挙の勝つためには何を言っても許されるという姿勢は、国民を愚弄していますし、民主主義を崩壊させます。

(2) 政府案は、代替施設建設まで、約10年かかり、早急な危険性の除去につながらない。現行案は、2014年迄に完成とあった以上、政府案もその時期か、もしくは、もっと、早い時期に完成する案でなければ改善策足りえない。しかも、合意に至る政治的コストは、計り知れないくらい時間がかかります。

(3) シュワブ陸上案もホワイトビーチ沖合埋め立て案も、かつて検討されて実現不可能とされた案でしかない。しかもこの2案は、地元、沖縄からの提案ということで、政府も、県内の合意形成や振興策、そしてアメリカとの交渉に、悪用されるリスクをはらむ。


(4) 移設案を打ち出す過程が、唐突で不透明であり、正当性が無い。基地移設問題は、どのような案であれ、不平不満は必ず残る。そこに、合意と正当性をもたらすのは、地元、関係機関、市、近隣市町村、県、アメリカなど、ありとあらゆる機関を巻き込んでの意思決定へのプロセスでしかなく、それを形にした、協議会が、今回は全く存在していない。

(5) 地元が猛反対している。沖縄県議会も全会一致で反対している。アメリカは、地元が反対している案は、協議の俎上に上げないと明言している。

(6)日米同盟を危機に陥れている。

以上思いつくだけで、これだけの問題点が浮かびます。

鳩山首相は、「ゼロベースで、あらゆる可能性を検討する」と発言を繰り返していますが、そうであれば、現行案の検討はしなかったのか。歴史に、「イフ」は禁物ですが、私は、少なくても、名護市長選挙前に、決断すべきであったと今でも考えています。「あらゆる可能性を検討した結果、長い時間をかけて合意形成されてきた、現行案に決着せざるを得ない。政権交代により、県外移転を求める声が高まったが、期待を裏切ることになり、県民の皆様には、大変に申し訳ない。苦渋の決断を再び強いる以上は、地位協定の改定、現行案の沖合への移動、県全体の振興策、そして、跡利用を含めた再開発に、県内企業を最優先で優遇し、県経済の活性化に全力を尽くす」と、路線変更は出来ないものか。現在の混迷状況は、首相の辞職に値する位、国益を著しく損なっています。